味の素製薬 新規経口腸管洗浄剤モビプレップ配合内用剤を新発売 従来品より服用量少なく
公開日時 2013/06/06 05:00
味の素製薬は6月4日、大腸内視鏡検査及び大腸手術時の前処置を適応とする新規経口腸管洗浄剤モビプレップ配合内用剤を同日から発売を開始したと発表した。大腸内視鏡検査などでは、その前処置として、大腸内部をきれいにするため腸管洗浄する。患者にもよるが、従来品では洗浄剤を2~4リットル服用する必要があったが、モビプレップではフェーズ3試験の結果として平均服用量が1.6リットル程度と従来品に比べて服用量が少なくてすむことが確認されている。
同社によると、モビプレップの特徴は、従来品に比べて腸管洗浄効果や電解質バランスの維持は同等だが、服用量が少なく、服用に要する時間も少ないこと。さらに、日本人好みの味に改良し、使いやすいダブルバック容器を採用した。同社は「モビプレップにより、さらに患者さんのQOL向上に貢献できると考えている」とコメントしている。
同社では腸管洗浄剤ニフレック配合内用剤を販売している。ニフレックの適応は大腸内視鏡検査、大腸手術、バリウム注腸X線造影検査――の前処置となるが、大腸内視鏡検査と大腸手術の前処置についてはモビプレップへの切り替えを進める考え。また、モビプレップの、バリウム注腸X線造影検査の前処置の適応拡大にも前向きに取り組む。
モビプレップ(海外販売名:MOVIPREP)はオランダのノルジーン社によって開発されたもの。味の素製薬が日本における独占的な開発、製造、販売権を取得している。